マイアサウラの子育て
'89
ポイント!
作品番号
: 89-11290
制作年月日
: 1989.11.29
筆彩画寸法
: 60 X 42 cm
デジタル化サイズ: 102 X 72 cm / 350 dpi
画材
:
キャンソンミタント紙 + アクリル絵具
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[ マイアサウラの日本デビュー ]
近くのブッシュからくわえてきたベリーの実を、育ち盛りの子どもらに差し出すマイアサウラ。その後ろで空を見上げているティラノサウルスと遠くを走るオルニトミムス。
生きた時代がややズレる恐竜が混ざっているのは、この絵が、「子育て恐竜」マイアを紹介する「大恐竜展」(
1990
年) のポスターのために描いたものだからだ。展示内容に合わせて「白亜紀末期」という大雑把な時代を描いている。
この絵はモデル難で苦労した。マイアサウラの本格的日本デビューはこの展覧会からだったから、描こうにも手がかりが少なく、試行錯誤のあげく、展示用の頭部模型を参考に手元で石膏模型を作り、それをモデルに、やっとの思いでイメージを固めた。
今見ると、頭を除く体の表現にやや無理があるようだ。後ろの巣の上に乗っているマイアは産卵中なのだが、抱卵中にも休息中にも見える。他にもいろいろあるが、伏せておこう。
恐竜展のポスターを制作したのはこのときが初めてだったが、街のどこへ行っても至るところ自分の絵に出会ってしまうのは、愉快な体験だった。
【「寺越慶司の恐竜」(
2007
年) より 】
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