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マイアサウラのいる白亜紀の情景

 

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to "A Cretaceous Scene with a colony of Maiasaura: Parasaurolophus blowing his long crest horn"
作品番号: 08-09020
制作年月日: 2008.09.02
ファイルサイズ: 21 X 40 cm / 350 dpi
画材: デジタルペイント
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[ マイアサウラのいる白亜紀の情景 ]

 恐竜の鳴き声とポップアップを収めた絵本のために描いた作である。
 コンセプトは「子育て恐竜と音楽家恐竜」。子育てをするマイアサウラと「歌う」パラサウロロフスを、どう1つの狭い絵の中にまとめるか、なかなか悩まされた。
 マイウサウラの営巣地には、毎年、夥しい数の親が集まり、産卵から子育てまでの情景が展開したとされる。巣は毎年同じ巣が使われたのだろうか? 諍いはなかったのだろうか? いろいろな事を想像したあげく、群の中に、昨年生まれた若い個体を2頭だけ加えてみた。
 それにしても、マイアサウラのコロニーでは生まれたばかりの赤ちゃん達のにぎやかな声が、本当に響き渡っていたのだろうか。爬虫類系の動物である恐竜は鳴かなかったのかも──などと野暮な想像はせずに、ここでは賑やかに可愛い声で盛んに親に餌をねだる子供の姿を想像してみた。

 そういう場所に、パラサウロロフスの親子が顔を出す──? そんな出逢いが本当にあり得たかどうかは知る由もない。だが、同時代に同じ地方に生息していた恐竜であるから、まあ、そんなに無理な構図ではないだろうと思っている。

 この恐竜はどちらも鳥脚類ハドロサウルスの仲間で、近いと言えば近いのだが、パラサウロロフスも子育てをしたかどうかは分かっていない。
 この絵では長い角を使って鳴き声を上げている (つまりオスの) パラサウロロフスが足元に子供を連れているが、子供を置いたのは、あくまで奥のマイアサウラとの対比からである。

 なお、この絵の左から姿を見せているマイアサウラは3Dで制作した (ポイント拡大図、参照)。この恐竜の特殊な顔立ちを斜め後ろから見たらどうなるか、想像だけではとても追いつかなかった。
 また、この絵からは構図を変えたバリエーションが幾つか生まれた。次の発表の機会を待っているところである。

2009.8.19 寺越 )
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