画集「寺越慶司の恐竜」掲載作品 クリックすると紹介ページへ
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巣の中のオヴィラプトル 1

 

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to "Oviraptor: Protecting her eggs on the nest 1"
作品番号: 03-05080
制作年月日: 2003.05.08
ファイルサイズ: 19 X 47 cm / 350 dpi
画材: デジタルペイント
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[ オヴィラプトルは卵を温めた? ]

 上の絵のオヴィラプトルを「卵を温めている」と見るか、それとも「卵を守っている」と見るかは、皆さんの判断に任せよう。
 巣の中でこのような姿勢をとっているオヴィラプトルの半身が化石で見つかって以来、少なくともこの恐竜には、産みつけた卵を外敵や自然災害などから守ろうとする習性があったと考えられるようになった。
 もし、オヴィラプトルが自分の卵を温めて孵化させていたと考えるなら、羽毛越しに抱いては体熱を伝えにくいので、この絵のイメージのように、胸から腹にかけて露出した肌で体熱を伝える姿を想像するのが自然だろう。
 ところが、化石の記録では、鈍端を外側に向けて丸く放射状に産みつけられた卵は、その数が20個近くもあり、しかも、親の胴体の外まで拡がっている。そんな産み方では、お腹で温めるのは初めから無理とも思える。
 結局、この絵の元になったオヴィラプトルは、卵を守っていただけなのかもしれない。

【「寺越慶司の恐竜」(2007年) より. HP向けに一部補筆 】
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